こんにちは!
今回は私が受験したドイツの大学院を紹介したいと思います!
私は体育学を専攻していたので、スポーツや運動科学系の学部があるドイツの大学院を徹底的に探しました。
もちろん、ドイツ語は話せないので、英語で受験できるところで絞って探していたのですが、なかなか見つからない・・・
何とか探し出して優良な大学と判別できたのが僅かに4校(笑)
調べていて分かったのが、学士号の英語化が進んでいるが大学院の英語化があまり進んでいないということ。
なので、ドイツ語での募集はあっても、英語のみの募集はほとんどありませんでした(学部によっては沢山あるところもあります)
面白いのが、まだ完全に英語化が進んでいなく、ハイブリットな学部もありました。
ある授業は英語で、違う授業はドイツ語でと・・・
少しづつ英語化が進んでいるものの、まだまだ時間はかかりそうですね。
なぜドイツなのか?
先ほども記述しましたが、私の探している学部で英語化されている大学院が4校しか見つかりませんでした。
普通なら、諦めてもっと可能性のある英語圏の国に絞ることもできましたが、私はどうしてもドイツに行きたかったのです。
主な理由が2つと、サブ的な理由が4つです。
■主な理由
- 学費がタダ!
ハイレベルな研究機関と有名な教授も在籍する大学を無料で入れてくれる大学期間は世界でもごくわずかだと思います。
太っ腹ですね。
- 卒業後に永住権を申請できる!
普通に申請すると5年の勤務が必要ですが2年に短縮されるので、お得だと思います。
さらに学位を持っていれば就職に有利ですので、さらに永住権の申請条件クリアに有利です。
■サブ的理由
- サッカーをしたい
ドイツにはサッカーのリーグが1部のブンデスリーガから11部まであります。
なので、自分に合ったレベルのチームを探しやすいです。
また、各チームにスポンサーが付いているので、格下のチームでもスポンサーの規模によってお金が貰えます。
サッカーをしながらお金を貰えるなんて、私からしたら夢のような国です。
聞いた話によると、5部のあるチームでは選手に車を配っているなんて話も聞きます(笑)
- 飯が旨い
私はこの2つだけでも十分ですが、ドイツは他にもハムやチーズ、バームクーヘンなど特産品で美味しい食べ物が沢山あります!
また、トルコ人の移民が多いので、ケバブがあちらこちらで売られていて、それもまた絶品です!
私は5年ほどアメリカに居たので、ピザやハンバーガーの生活が続いていました。
探せば他にも美味しい食べ物はあったかもしれませんが、アメリカの食事は1か月程で飽きてしまい、炊飯器で毎日お米を炊いていました。
その経験もあり食は留学生活をするにあたって重要なファクターであることを実感しました。
そのような観点から見てドイツは美味しいものが沢山そろっていると思います。
- 交通機関が整ってる
長距離電車はドイツの端から端まで伸びていますし、片道6時間ほどで横断できます。
バスやメトロなどもあり、車が無くても十分暮らしていけます。
- ユーロ圏内は行き来が自由
アメリカにいたときはメキシコに行くのにもカナダに行くのにも、手続きとかがとても大変でした。
そんな手続きとか気にせずに気軽に国境を越えられるのはユーロの魅力だと思います!
なぜドイツがいいのかの理由が分かったところで、早速私が受験した大学院を紹介します。
ミュンヘン工科大学(TUM)
ドイツで一番いい大学です(世界ランキングでは45番目くらい)
お隣にあるミュンヘン大学と毎年張り合ってます。
国からのサポートが優先的に受けられる数少ない大学の1つで、Sport and Exercise Scienceというスポーツや運動系の学部が大学院に設置されています。
- カリキュラム
-Biomechanics and Neuroscience
-Exercise biology, training & health
-Psychology & Social sciences
-Research skills, auxilliary subjects
最初の1学期で全ての科目を広く浅く学び、2学期目から学科を絞っていきます。
最後の学期に卒論を書いて卒業となります。
リサーチスキルを軸に知識と実践を兼ね備えたカリキュラムになっています。
- 出願書類
学校独自の出願サイトTUMobileと民間企業の出願サポートを斡旋するUni-assistの二つを同時に使わなければなりません。
Uni-assistに送る書類(主にPreliminary document)は審査に時間がかかり、Uni-assistが発行した書類を今度は大学に郵送しなければならないという地獄の過程があります。
その為、冬学期の出願期間は1月から5月末まで開いています。
- 選考基準
大学の成績と自己PR文、大学の卒論です。
ポイント制で100点中65点以下の出願者は電話での面接に回されます。
面接に合格すれば入学許可が出ます。
書類審査で45点以下だった場合は自動的に落ちます。
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ミュンスター大学(WWM)
ミュンスターという小さな都市にある大学です。
街自体は凄くオシャレなので個人的にはとても好きな街です。
私が受験した学部(Sport, Exercise, and Human Performance)はメインキャンパスの近くの別キャンパスにあります。
この学部の最大の特徴は1年の定員が20名しかないところです。
生徒1人対する教授のサポートが手厚い分、入学は狭き門です。
優秀な生徒は修士号を履修しながら博士号を同時に履修することが出来ます。
- カリキュラム
-Exercise and Sports Psychology
-Motor Control and Learning
-Exercise and Sports Biology
-Research Skills
1年目でリサーチに必要な知識を詰め込んで、2年目にリサーチのスキルを身に着けます。
最後の学期に卒論を書いて卒業となります。
- 出願書類
大学の出願用のウェブサイトのいくつかの質問に答えてアカウントを作り、英語能力の証明書、大学の成績書、学位証明書、自己PR文などをアップロードし、それらの書類を大学に郵送します。
- 選考基準
選考基準は主に大学の成績と自己PRです。
大学で統計学や生物学の単位を一定数履修していることが条件となります。
インターンシップや資格などは加点対象になります。
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ポツダム大学
ポツダム周辺にキャンパスが複数存在します。
私が受験した学部(Clinical Exercise Science)は閑静な自然の中にあります。
大学の隣にはユネスコに登録されている建物があり、キャンパス内には週末に開かれるクラブがあったりします。
学生寮も近くにあり、格安(約250ユーロ/月って言ってました)で部屋を借りることができます。
優秀な生徒は博士号の過程を修士号を取りながら履修可能です。
また、インターンシップ先が豊富でオリンピック関係や病院、チームドクターなど様々な専門技術や知識を現場で学べます。
- カリキュラム
1年目で幅広く学び、2年目でより特化した科目を学びます。
クリニカル系なので診断の仕方や怪我の予防などがメインです。
もちろん、最後の学期には卒論を書きます。
- 出願書類
ミュンヘン工科大学のようにUni-assistを使って出願書類を作成します。
ですが、郵送する書類は大学の成績と簡単に作成できるダウンロード式のアプリケーションのみで、その他の書類はUni-assistにアップロードするだけです。
- 選考基準
大学の成績、実績や資格などです。
詳しく書かれていないので(私が見逃してる可能性もあります)大学の成績が主な判断基準だと思います。
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ルール大学ボーフム
割と新しい学校でキャンパスがとてもきれいです。
私の受験した学部(Sports and Exercise Science for Health and Performance)はメインキャンパスと2駅ぐらい離れた別キャンパスにあります。
メインキャンパスの近くには学生寮があったり、レストランやコンビニなどがあり非常に住みやすい学生街になっています。
新しい大学なので、学部が英語化したのもつい最近で、学部コーディネーターの方も大変そうでした。
学部の特徴としては2年生が1年生に研究のやり方を教えてあげるプログラムです。
2年生がやっている研究を1年生のうちに観ておけるので、卒論を書くときにとても参考になりますし、2年生になって1年生に研究を教えてあげることによって理解が深まります。
- カリキュラム
-Training and Exercise Science
-Sports Medicine and Sports nutrition
-Tutoring, Data analysis, Presenting
カリキュラムは少しごちゃごちゃしていたので、簡単にまとめちゃいました。
1年目で幅広く知識をつけ、2年目の最初の学期でTutoringとあるので、1年生に教えるプログラムが入ってきます。
2年生の2学期目で卒論を書いて卒業です。
- 出願書類
直接大学に郵送する書類はなく、出願用のウェブサイトにアップロードする書類は英語能力の証明書、アプリケーション、学位証明書、大学成績証明書くらいだったと思います。
非情に簡単な出願で楽だった一方、選考基準が気になるところです。
- 選考基準
そもそも提出書類が少ないので、基準は大学の成績で決まるといった感じでしょうか。
資格やインターンシップ、自己PRを提出する欄がなかったので、アピールしずらかったです。
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結果発表
先日、ついに私が受験した4つ全ての結果が届きました。
全て落ちれば、即浪人が決まるのでとても緊張しました(笑)
結果は・・・
ミュンヘン工科大学
→合格❕
ミュンスター大学
→合格❕
ポツダム大学
→合格❕
ルール大学ボーフム
→不合格 ←え?
というわけで、4戦3勝1敗でした。
大学は世界ランキング順に並べたので上3つが受かって、1番ランキングが低い大学に落ちるという良く分からない結果になってしまいました。
書類ミスったのかなと思いながらも、提出書類が1番簡単でシンプルだったのに間違えるはずがないと・・・
まぁ、私の力不足でパーフェクトとはなりませんでしたが、何よりも浪人を免れました。
今はホッと合格の余韻に浸っています。
そんなわけで私は第一志望だったミュンヘン工科大学に行くことに決めました!
10月からの渡独が楽しみです!
今回のようにドイツネタもちょいちょいぶっこんでいきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。
それではまた!
ミュンヘンのドイツ企業から内定を貰い、何年かしたらミュンヘンの大学院に挑戦したいと考えている者です。
読ませて頂き、元気が出ました。ありがとうございました。
ミュンヘン工科大学の修士課程には、社会人学生はいますか?
また、最大何年間、在籍できるか、もしご存知でしたらご教示頂けましたら幸いです。
社会人として働きながら、ゆっくり単位を取れたらと考えています。
Mikoさん、
コメントありがとうございます‼️
そう言って頂けると、私も執筆活動の励みになります。
ドイツ企業に就職となると就労ビザでのドイツ滞在になるかと思いますが、学生のほとんどは学生ビザでドイツに滞在していると思います。
その為、フルタイムの仕事を持ちつつも学生を兼業するというよりかは、学生ビザの範囲内で働いている方が多い様な気がします(アルバイト)。
就労ビザや駐在ビザにはあまり詳しくないので分かりませんが、学生ビザを取らなくても大学院には入学出来るかどうかは私の中で正直グレーゾーンです。
グレーゾーンの理由はビザ発行前に入学許可が降りるのと、何ビザで滞在予定なのかを入学前に聞かれた様な気がします(曖昧ですいません)。
最大何年間在籍出来るかとの事ですが、どの学校や学部に行くかによって様々だと思います。
参考までに、私の学部は2年のプログラム(4学期)で10学期まで在籍可能ですが、3学期以内に30単位、4学期以内に60単位、5学期までに90単位、6学期までに120単位取っていないと退学になります。
因みに普通の学生は1学期に30単位取ります(卒業単位は120です)。
長くなってしまいましたが、私の知っている範囲で答えさせて頂きました!
何かご不明な点などありましたら、お気軽にどうぞ!
Taka さん
こんにちは。
現在大学4年生、3月に卒業した後はドイツの大学院進学(英語による授業)を考えています。
一つお伺いしたいのですが、合格通知を受け取ったのはいつ頃でしょうか。学校によっても違うと思いますが、差し支えなければ、Taka さんが実際に通知を受け取った日を教えていただきたいです。
Miiiさん
こんにちは!
ご質問ありがとうございます!
私の知っている限りで答えさせて頂きますね!
合格通知は学校、学部、個人によって異なります。例えば、私の学部は願書と提出物で点数が足りない学生はスカイプインタビューを受ける事になっていたので、合格通知は個人間でも受取日に差がありました。
因みに私が受けた大学院(ブログ記事に書いてある通り)で私が合格通知を受け取った日にちは以下の通りです。
TUM: 7月11日
ポツダム大学: 7月18日
ミュンスター大学: 7月31日
ボーフム大学は受からなかったのですが、結果は7月中旬頃までにはオンラインで見れたと思います。不合格通知は来ませんでした。
Miiiさんのご質問の答えになっていれば幸いです。
他にご不明な点ありましたら遠慮なくどうぞ!
Taka
こんにちは。Referenceの提出ですが、2通とも大学の教授から送っていただきましたか?
Matsuyamaさん、こんにちは。コメントありがとうございます!私が受けた大学では、Referenceの提出は願書に含まれていなかったと記憶しています。
ドイツでスポーツ系の学部・大学院を修了した場合、
ドイツ国内では、どのような就職先が候補として挙げられるのでしょうか?
佐藤慎太郎さん、コメントありがとうございます!
私の知っている限りだと、ジムのインストラクター、スポーツトレーナー、アスリートの身体測定(筋力、最大酸素摂取量、乳酸、DNA等)、フィジカルセラピスト、アスレチックトレーナー、スポーツデータ解析等が挙げられると思います。フィジカルセラピストやアスレチックトレーナーは修士号取得に加え資格が必要な場合もある為、大学院カリキュラムを入学前に確認しておくといいと思います。スポーツのデータ解析の分野ではKINEXONという会社が私の学部の中では人気です。ただ、どの就職先を選んだとしてもドイツ語は必須になるかと思われます。就職先と言えるかは分かりませんが、博士号に進学すると学部から給料がでます。修士号が英語のカリキュラムの場合、ドイツ語は必須ではない所が多いです。
参考にして頂ければ幸いです。また何か不明な点がありましたら、遠慮なくどうぞ!
Taka
コメント失礼します。
私も現在、イギリスとドイツの大学に出願予定のため、いつも参考にさせていただいております。
現在、第一志望であるミュンヘン工科大学の出願に苦戦しているため、アドバイスをいただきたくコメントさせていただきました。
ミュンヘン工科大学はUni-assistにて、PVDを取得しなければ出願できないようですが、Taka様の出願時の情報を参考に伺えればと思います。
大学のページによると、PVDの取得に必要なのは「大学の卒業証明書」と「成績証明書」のようですが、こちらは認証コピーが必要という理解で間違いなかったでしょうか。
また、その他にコピー認証や提出が必要な書類はございましたでしょうか。
なお、認証コピー取得時は、大使館にて大学の願書を見せる必要があるようですが、TUMなどはオンライン出願のため、どれが願書に当たるのか判断できておりません。
こちらについても、どの書類を願書として提出したのか、可能であればご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ細かい質問をしてしまいお手数をおかけしますが、ご確認何卒よろしくお願い致します。
けいさん、コメントありがとうございます!
PVDがPreliminary document (VPD)ことで、大学院に出願という解釈で説明していきます。
けいさんのおっしゃる通り、VPDの取得には公式コピーの大学の卒業証明書と成績証明書をUni-Assistに郵送する必要があります。また、書類が英語でない場合は翻訳も同封しなければなりません。その公式コピーの取得方法は大学によって異なると思いますが、私の通っていた大学の場合はオンラインで申し込みが可能でした (日本の大学は自動販売機のような機械で取得可能だったりするようですね)。TUMのホームページにはCertified copyであったり、Notalizationと記されていますが、厳封された卒業証明書と成績証明書であれば問題なく受理されると思います(私の場合そうでした)。
”認証コピー取得時に大使館に大学の願書を見せる”とありますが、TUMページのNotarization of documentからの情報でしょうか? けいさんの通っていた(もしくは通っている)大学が教育機関として(国や政府などに)認可されていないのであれば、大使館で証明書を認証してもらう必要があるようですが、大抵の大学は認可されていると思うので大学が公式に発行している証明書であればUni-Assistの提出書類として十分だと思います。
正直なところ、認証コピーについて細かなルールは把握していませんが、私の場合は大学が発行している厳封された書類で受理されました。もし、けいさんの認証コピーが受理されないのであればTUMが設けているStudent advisoryにメールしてみると良いかもしれません。
参考にして頂けたら幸いです! また、質問がありましたら遠慮なくどうぞ!
Taka
Taka様
いつもお世話になっております。
早速ご返信をいただきましてありがとうございました。
詳細にご返信をいただき大変助かっております。
VPDについて、大学側に問い合わせているものの、中々有効な回答が得られず苦戦しているため、可能であれば一点追加で質問をさせてください。
TUMについてVPD取得のためにUni-assistに申請をしたいのですが、手順としてはどのような流れになるのでしょうか。
Uni-assistに書類(成績と卒業証明書の認証コピー)を送り、コンタクトからTUMのVPD発行の依頼をすればよろしいのでしょうか。
それとも、Uni-assistのCOURSE CATALOGUEからTUMのMasterを選択し、75ユーロを支払ってから書類を送付してVPDを発行していただくのでしょうか。
支払いの有無や金額についても、可能な範囲内でご回答をいただけると大変助かります。
お手数をおかけしてしまい申し訳ございませんが、ご確認よろしくお願い致します。
けいさん、コメントありがとうございます!
手順としてはUni-AssistのウェブサイトにてTUM用にVPDを作成してもらうように申請します。その後、指定の住所に必要書類を郵送し、申請費用の75ユーロを支払います。後日、Uni-Assistに登録したけいさんの住所宛にVPDが郵送されます。そのVPDとTUMの願書をTUM宛に郵送すれば、TUMがけいさんのTUMOnlineページを更新してくれます。もし、願書に不備があった場合、TUMOnlineで確認し、不備のあった部分や不足分を後から郵送出来ます。
私の記憶が正しければ、手順は上記の通りです。TUMは他のドイツの大学と比べて願書の手順が多いですが、期日までに必要な書類をTUMに郵送すれば良いので、不備があれば何度でも郵送出来る点が助かります。私も何回か願書を送り直しています。
参考にして頂けたら幸いです! また、質問がありましたら遠慮なくどうぞ!
Taka
Taka様
いつもお世話になっております。
ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
いつもご丁寧に説明いただき感謝しております。
一部の大学では、出願が始まりますので、
十分に準備をして出願を進めていきたいと思います。
VPDについても、お陰様でしっかりと理解できましたので、
出願までに用意をしておきたいと思います。
また、結果が出次第ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
けい