こんにちは!
今回はアメリカに留学する前に知っておきたい大学(学校)選びについて書いていきたいと思います。※本記事は高校卒業者以上の方をターゲットに書いています。
アメリカの大学は大きく分けて3種類
1、語学学校
2、コミュニティーカレッジ
3、4年制大学
語学学校
学士号取得目的ではなく、英語を学びに来ている人向けの学校です。私の周りには日本の大学を経由して交換留学生として語学学校に来ている人が多かったです(私もその内の一人でした)。
~学費~
学費や質はピンキリで契約内容も学校ごとに異なってきます。
私が通っていた学校は4年制の大学内に併設された英語プログラムのようなもので当時は1クオーター(約3か月)で30万円程度でした。
現在、その学校はセメスター(2学期制)を採用しているので、期間は8週間から選べるそうです。因みに料金は$2,800(8週間)と$5,000(1学期)となっているようです。
~提携校~
上記の例だとCalifornia State of University East Bay (CSUEB) という4年制の大学に併設されたAmerican Language Program(ALP)となっているわけです。
なので、日本の大学とCSUEBが提携しているのであれば大学のサポートを経てこの様なプログラムに参加することが可能です。
提携の仕方や大学のサポートなどは大学によって異なりますので、日本の大学の国際交流課に問い合わせて留学内容を確認することをお勧めします。
例としては青山学院大学や早稲田大学、筑波大学から来ていた学生は語学学校の英語の授業ではなく、正規の授業を取っていました。
もちろん、語学学校から始める人もIELTSやTOEFLで一定のスコアを手に入れて、正規の授業を取ることが出来ます。
ただ、正規授業を受けるために必要なスコアは大学によって様々です。
上記のCSUEBだとIELTS6.0以上、又はTOEFL525以上が必要と書いてあります。
各大学のInternational Officeやウェブサイトで確認することをお勧めします。
~その他の語学学校~
その他にも大学と併設されていない語学学校も多数あります。
授業内容や学費、期間などは学校によって異なります。聞いた話によると学費が$100(1週間)のところもあるようです。。。
私の周りの人はサンフランシスコ内にある語学学校に通っていました。
サンフランシスコに通学できるという素晴らしい立地だったそうですが、授業内容に満足している人はあまりいなかったです。
コミュニティーカレッジ
コミュニティーカレッジ、又はジュニアカレッジ(省略コミュカレ)は2年生の短期大学のような学校です。准学士号取得や4年生の大学へ編入を目的とした方が通います。経験上、編入目的が大多数です。
私の経験上、多くのアメリカ大学の学部生がこのコミュカレの存在を知らずアメリカの大学へ入学していますが、非常にもったいないです!
もちろん、便利な面とそうでない面があるので、一概には言えませんが選択肢として持っているだけで非常にアメリカ留学の幅が広がります。
~良いところ~
- 学費が4年制の大学と比べて安い!
私の通っていたラスポシータスカレッジ(Las Positas College )の学費は現在12単位取って$3,810(1学期)です。
上記のCSUEBはなんと$19,013(2学期)と書いてありますので大体$10,000(1学期)です。
- 正規授業を受けるためのIELTSやTOEFLのスコア基準が低い!
上記で記述した通り、CSUEBだとIELTS6.0以上かかTOEFL525以上が入学条件です。
Las Positas College はIELTS5.5以上,又はTOEFL500以上の他に英検のスコア等でも入学可能です。
また、私が通っていた時はIELTS等の英語能力試験のスコアを持っていなくても、学校独自の英語の試験で一定の成績を得ると、単位が出るESL(English as Second Language)という英語の授業を取ることが可能でした。
※ESLとは留学生用の英語の授業で、正規の英語の授業であるEnglish101を履修する前の言わば準備用の授業です。
- 取得した単位を4年制の大学に変換できる!
取得した単位数によって、一般的には3年生として4年制の大学に編入することが出来ます。
- 編入先はGPAでほぼ決まる!
正規の英語の授業English101等の必要な英語の授業を履修し終えているのであれば、編入時にIELTS等のスコアは必要ありません。
また、ほとんどの大学がGPA(学校の成績を数値で表したもの)を基準に編入受け入れを決定します(小論文の提出を求められる事もあります)。
極端な例でいうと、高校の成績が悪くてもコミュカレでGPA4.0(全ての成績がA)を取っていればUCLAやUC Berkeleyなどの超有名校への編入も可能です!
~不便なところ~
- 基本的にGeneral Education(GE)しか授業を履修できない、又は4年制の大学へ持ち込めない。
GEとは教養の授業であり、基本的のどの学部に所属しても履修しなければならない授業です。
例えば、歴史や英語、化学の授業などです。1,2年生を対象としているため、比較的優しい授業となっていますが、そこに落とし穴があります。
比較的優しい授業をコミュカレで履修しきってしまうということは、編入先では比較的難しい授業のみで時間割を構成しなければならないということです。
4年制の大学に1年生から入学している学生は教養の授業と3,4年制向けの専攻の授業を組み合わせて授業が取れる為、学期ごとのバランスが取りやすいのです。
その為、コミュカレ出身の編入生は急に授業のレベルが上がったと感じてしまうかもしれません。
- 編入手続きが面倒。
コミュカレもサポートはしてくれますが、必要書類の作成や提出は大学毎に異なり面倒です。
さらに、コミュカレは同じ州にある大学や有名な大学の編入に対しては強いですが、マイナーな大学や違う州にある大学への編入は自力でのリサーチが必要です。
例えば、私が在籍していたコミュカレはカリフォルニアにあったのでUC Davis (カリフォルニア大学デイビス校)へ出願した際はとてもスムーズにいきましたが、ニューヨーク州立大学への出願は結局ほぼ自力でやりました。
また、違う州にある大学は公立校であっても独自のカリキュラムがある為、コミュカレで取得した単位全てが持ち込めるとは限りません。
- 学校の設備が4年制の大学ほど充実していない。
比較的小さいコミュカレは寮がなかったり、立地が悪かったり、スクールバスがあまり出ていなかったりと4年制の大学と比べて学生生活に不便だと感じることは少なくないです。
生徒数が少ない分サークルなどの活動も4年制の大学ほど活発ではないです。
- 編入先ではGPAは0からスタート。
これは有利にも不利にもなりえますが、編入先では持ち込んだ単位が編入単位として扱われるため成績はGPA に反映されません。
GPAが悪いとそもそも良い大学へ編入しずらいので、良い大学へ編入目的の学生は少しうんざりしてしまうかもしれません。
また、GPAが0からスタートするので、GPAで教授や学校から評価されづらいです。
3年生の時にやっておきたい研究助手やインターンの申請などが遅れ、就活や進学手続きで忙しくなる4年生にそういった活動を回さざる得なくなります。
また、GPA基準の奨学金や表彰なども基本的に4年生まで待たなくてはなりません。
これはあくまでも3年生時の成績が良かった場合で、悪いと4年生で巻き返しを図るのは難しいということでもあります。
4年制大学
学士号の取得を目指している人向けの大学です。
~留学生~
多くの学生は高校卒業後に渡米し、正規入学の9月までの期間に上記のALPや語学学校に通いながら、IELTSやTOEFLのスコア取得し大学入学を目指します。
また、日本で語学学校の留学コースに入り、1,2年間で英語を勉強した分の単位を持ち込んで入学する人もいます。
IELTSやTOEFL取得者や英語圏の高校を卒業した人も入学してきます。
私の経験上、高校卒業後に業者を経由して渡米して大学に併設されている語学学校に通う学生と日本の語学学校の留学コースを経由してくる方が多いように思います。
~特徴~
コミュカレの欄で記したとおりですが、学費が高い分、設備通しがされていて、編入の手続きなどの面倒が省けます。
また、専攻の授業と教養の授業を組み合わせて取ることで学期ごとのペース配分がし易いです。
教授とのコネクションであったり、GPAや大学内での活動は編入生と比べて評価されやすいです
(例えば、2人が同じ4.0GPA保持者であれば、編入生よりも正規入学生の方が表彰されやすいです)。
いかがでしたでしょうか。
それぞれの学校の違いを私の経験を踏まえながら軽くまとめてみました。
リクエストに応じて、それぞれの学校について詳しくまとめた記事を書いていきたいと思います。
私が在学していた学校であれば誰に連絡を取ればいいかなどのアドバイスもできます!
また、何か質問などありましたら下記コメント欄までどうぞ!