こんにちは!
今回はアメリカの部活動について綴っていきたいと思います。
日本でも盛んに行われている部活動ですが、アメリカと日本では仕組みが全く異なります!入部を考えて大学選びをしている方はこの記事を是非参考にしてみてください!
入部制限
日本の部活動と違い、アメリカの部活動では入部に人数制限を設けています。
日本でも人数制限を設けているところもありますが、アメリカの場合は店員割れをしていない限り、人数を一定数まで絞ります。
ですので、誰でも入部できるというわけではありません!
私が所属していたサッカー部はプレシーズンに35人ほどの選手がチームに招待され、本シーズン前には25人程度に絞られます。
基本的にチームの監督に招待された選手しかプレシーズンやオフシーズンの練習に参加できません。
その為、選手は事前に監督にスカウトされるか、自ら監督に練習参加の申し込みをしなければいけません。
リーグ戦の仕組み
ほとんどの大学がNCAA(National Collegiate Athletic Association)に加盟しています。
中には違う組織に所属している大学やチームもありますがNCAAがアメリカで一番大きい組織です。
NCAAには主に3つのカテゴリーがあり、Division1が最高で3が一番下と一般的に並べられます。
面白いことに、カテゴリーは大学内のそれぞれのチームの強さで振り分けられるのではなく、大学の大きさや資金力、設備で決まることが多いです。
ですので、どんなに弱いチームでもその大学がDivision1に’所属しているのであれば、そのチームはDivision1のカテゴリーでリーグ戦を戦うことになります。
反対に、例えDivision3で全国優勝したとしても、そのチームはDivision1や2に上がることはありません。
資金力や設備が整っているDivision1や2に良い選手が集まりやすいのですが、チームによってはDivision3の方が強い事も多々あります。
カテゴリーごとの待遇やルール
スポーツそのもののルールは変わりませんが、待遇や登録選手の制限などがカテゴリーによって違います。
もらえる人数や金額は大学によって異なりますが、授業料や寮費などが全額免除になることもあります。
チームには一定数のチームドクターやアスレチックトレーナー、また栄養管理士などが存在し、サポートが受けられます。
また、部員専用のジム、ロッカールーム、シャワールーム等の施設が充実しています。
もちろん、遠征や遠征中の出費は全額学校からの支給です。
さらに、Division1最大の特徴がリーグ戦が全国区になることです。
遠征先が州をまたぐこともあり、飛行機で目的地に向かうこともしばしばです。
素晴らしい待遇ですが、もちろん入部条件は厳しいですし、いい選手が集まるので競争も激しいです。
また、年齢制限があり、基本的に高校を卒業してから5年以内の間でしかプレーできません。
ですので、高校を卒業して3年が経ってしまっている人は、大学1年生であったとしても、2年間しかプレーできません。
入部方法は基本的に監督からのスカウトかトライアウトですが、トライアウトの参加費用がものすごく高いです。
大学にもよりますが、私が受けたDivision1(UC Davis)のトライアウトは1日で$145でした。
$145も払っているのに、用意されているのは水、氷、記念の安っぽいシャツのみです。
私も何校かDivision2の監督と話をしましたが特に年齢制限に関して微妙な感じでした。
私は当時23歳でしたので、当然Division1は年齢制限がかかってしまいました。
ですが、Division2は年齢制限で入部できない大学と23歳でも入部できる大学がありました。
入部を希望の人はチームの監督だけではなく学内全部の部活を仕切るディレクター(Athletic Director)に相談することをお勧めします。
また、Division2は少量ですが奨学金が出ます。
施設や待遇もDivision1に比べると劣りますが、しっかりしているところがほとんどです。
リーグ戦は州内がほとんどですがハワイのDivision2の大学はカリフォルニアに遠征に来ることもあり、その逆もあります。
入部方法は基本的にDivision1と変わりませんがトライアウトの参加費用がDivision1と比べて安いです。
私が受けたDivision2(CSU Los Angels)は1日$95でした。
もちろん、トライアウト当日に用意されているのは水、氷、安っぽいシャツのみです。
年齢制限なしの奨学金なしです。
施設やサポートが最低限です。
リーグは州内に限られており、地域リーグで勝ち抜いたチームが全国大会に出場できます。
遠征費は大学が全負担ですが、予算が少ないので安いホテルに泊まらざる得ないのと食費は1食$10程度しかでません。
私が所属していたリーグ期間は学校が始まる9月から11月までの2か月しかなかったので、ほぼ毎週金曜日と土曜日に試合が組まれていました。
(たまに火、金、土曜日で試合がある週があります)
特に遠征先での土曜日の試合は試合開始時から足が攣りそうな状態です。
また、州内リーグとはいえ、バスで最長6時間かけて移動しなければなりませんでした。
過密日程を組まざる得ないDivision3は交代枠に関して独自のルールを持っています。
(私はサッカー部でしたので、サッカーに関しての内容です)
前半に交代した選手は後半にもう一度ピッチに戻ることが出来ます。後半に交代した選手はもう一度後半にピッチに戻ることが出来ます。
そのルールを守っていれば交代人数に制限はありません。そうでもしなければ、選手の体力が持ちません。
いかがでしたでしょうか。
今回はアメリカの部活事情について綴りましたが、もちろんこの記事に沿わない例外もあります。
その為、チームの監督やAthletic Directorに確認を取ることを強くお勧めします。
大学の勉強と合わせて、練習や試合、チームの活動などをこなさなければならないので正直大変です。
しかし、そこで得た仲間は一生ものですし、そこで経た経験はレジュメにも書けます。
また、監督や卒業生のコネを使って就職や進学する人もいるので、興味があり実力がある人は入部して損はないと思います!
私自身もサッカーを通じて進学出来ましたし、現地のサッカー友達のお陰で英語が上達しました。
部活は絶対に入るべきとまでは言いませんが、留学生活を充実させるための1つの手段であると考えるといいかもしれません。