こんにちは!
今回は勉強意欲を上げて成績アップする為の目標の作り方を綴っていきたいと思います。
何となくの目標を設定してしまうと、現状と理想の差がはっきりとせず、どのように目標を達成するのかの プロセスにブレ が出てしまいます。
例えば、「試験で良い点を取る」という目標があったとします。
まず、現状から”良い点”という曖昧な理想までどうやって到達するか計画しずらいですよね。
”良い点”はある時は80点になることもあれば、60点の時だってあるかもしれません。
毎回”良い点”の基準がズレてしまっては、勉強方法や勉強時間だって変わってくると思います。
毎回ズレを補修していては効率が悪い ですよね。
また、”試験”と言っても中間試験や期末試験など、現在から試験までどのくらいの時間があるのか上記の例だと明確ではありませんね。
時間には限りがあるので、決められた時間の中で何をどのくらい、どのように試験対策を取るのか決めるのはマストです。
上記の”試験”のみだと自分にあとどのくらいの時間が残されているのか分からないので、時間配分ができません。
闇雲に勉強するのは非効率的 です。
このように目標作りは何かの理想に近づくために最初に立てる「ゴール」なので、効率よくゴールするために目標は明確でなければなりません。
しかし、どのように明確な目標を立てるのか分からない方も多いと思います。
そんな初心者の方でも作れる明確な目標作りのルールを『SMART』を使って説明していきたいと思います!
『SMART』を使えば誰でも簡単に明確な目標を立てることができます。
- SはSpecific(具体性がある)
- MはMeasurable(測定できる)
- AはAchievable(達成できる)
- RはRealistic(現実的である)
- TはTime-oriented(期間がある)
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
目標は具体的なもの にしましょう。
具体的であればあるほど、効力を発揮します。
上記の例である「試験で良い点を取る」はとても抽象的です。
この例を具体的にすると「試験で85点以上取る」となります。
”85点”と設定することで前回のテストやクラス平均点と比べることで自分の現時点での実力から目標までどのくらいギャップがあるのかが分かります。
上記の例はほんの一例ですが、目標によって具体性が変わってきます。
試験の場合は点数かもしれませんし、スポーツの場合は銅メダルかもしれません。
また、同じ試験対策の目標でも点数にフォーカスを絞るのか、勉強習慣にフォーカスを置くのかで具体性が全く違ってきます。
まずは抽象的な理想を頭で思い浮かべてから、徐々に具体的にしていきましょう。
目標は数字に起こすことで可視化 しやすくなります。
上記の例ででた「試験で85点以上を取る」という目標は具体的でありながら、測定可能です。
具体的な数字を目標に入れることが重要となります。
例えば、「1日2時間勉強する」でもいいですし、柔軟性を高めるのであれば「1週間で14時間」と設定してもいいでしょう。
数値化することによって、目標までの道のりを記録することができ、目標の可視化につながります。
目標は実力に合わせて達成可能なものに しましょう。
例えば、英語初心者の方がいきなり英検1級に合格するのは難しいですよね。
その人のバックグラウンドであったり、得意分野を理解して、”このくらいの期間だったらこのくらいの目標をクリアできる” 丁度いい場所を探していきましょう。
この部分は目標を上手く調整しながら自分に合った最適の達成可能な目標設定をしてみて下さい。
例えば、「期末試験で85点を取る」という目標を立てたのに、中間試験では50点だったとします。
中間試験前の点数の伸びしろが勉強したのにも関わらず35点以下だった場合は、50点から85点に伸ばすのは難しいと思います。
その場合は期末試験の目標を”75点”などに調整することが重要です。
その時の状況や環境によって、目標を調整することは上記で記述したブレるとは違います。
トライ&エラーで自分の現在位置を見極めて、到達可能な目標設定に調整していきましょう。
目標は現実的なもの にしましょう。
この場合の現実的は2つの意味を持っています。
1つは自分の実力から見て現実的であるかどうか。
もう1つは物理的に現実的であるかどうかです。
前者の現実的は上記のAchievableのところで記述した通り、トライ&エラーで自分の実力を知ることで、立てた目標が自分の現在地から現実的に達成可能か分かるようになります。
後者の現実的はシラバスやスケジュールを確認すれば現実的かどうか分かります。
例えば、「クラスでAを取る」という目標を立て、シラバスを確認すると”4つの試験(100点満点中)の合計点数が90%以上でAが取れる” と書いてあるとします。
その場合、4つの試験の合計点数が360点必要となります。
3つ目の試験を終えた時点で260点に達していなかった場合、4つ目の試験で現実的に360点を取るのは不可能ですよね。
また、「1日2時間の勉強」という目標設定に対して、部活動や委員会、研究のサンプル集めなどで予定がビッシリ入っているスケジュールに2時間の勉強を埋め込むのは現実的ではありません。
2つの例を挙げましたが、どちらも現実的でない状況になった時点で目標の調整をしましょう。
目標に期限を 設けましょう。
ただダラダラと無期限の目標に向かって走っていても、先のないゴールを追いかけるのは非常に疲れます。
モチベーションが下がってしまう恐れもあるので、期限は慎重に選びましょう。
例えば、上記の例の「試験で良い点を取る」という目標に ”2週間後の試験” や ”期末試験” 等といつの試験の事か明確にすることで、現地点から試験までの期間を明確にすることが出来ます。
また、「1日2時間勉強する」という目標に対しては”1週間” や ”1か月” 等と区切りを付けることで、目標の達成か不達成かで目標を調整する期間を設けることが出来ます。
上記の「試験で良い点を取る」に『SMART』を当てはめると、
【物理の期末試験で93点以上を取る為に週14時間をその週に習った物理の復習に充てる】
最初の目標と比べて”週14時間”の時間の使い方まで具体的です。
”93点以上”や”週14時間”と数値化することで測定可能になります。
様々なデータ(過去の試験の点数など)から、”93点以上”が達成可能かどうか予想できます。
私はGPA4.0をキープし続けているので、Aのボーダーラインである”93点以上”を’取るのは現実的だと判断できます。
また、自分のスケジュールを確認すれば”週14時間”を確保できるか分かります。
”期末試験’と提示しているので、現在から期末試験までが目標の期間と定められます。
いかがでしたでしょうか。
今回は目標設定の最初の段階である”目標作り”の部分にフォーカスをあてて書いていきました。
目標設定はいくつかのステップで構成されていますが、目標作りは1番初めのステップなので、私個人的には1番重要なステップだと思っています。
私のGPA4.0を取るという曖昧な目標を立てたわけではなく、SMARTを使って1つ1つの課題や試験に対して目標を設定し、結果としてGPA4.0 にたどり着いた訳です。
その間にもサッカー部の練習や試合、研究のサンプル集め、パーソナルトレーナーの仕事などなど様々なイレギュラーを考慮して目標を調整してきました。
それらをマネージメントしながら乗り越えて、1つ1つの目標を達成していくことが自分の理想に近づくことになり、結果として自分の成長につながるのだと思います。
今回は”最初のステップ”である”目標作り”綴りましたので、別の記事で次のステップである、目標のバックアップ、リワード、フィードバック、短期的・長期的目標を書いていきたいと思います。
それではまた!